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2023.04.01

気密性の高い住宅では、換気が重要!外の空気を直接入れない第一種換気の仕組みとメリット【Z空調への道-Part2】

 

 

家を作る上で、換気に興味のある方や、換気に、こだわりたいという方は、少ないかもしれません。しかし、この「換気」は、建物の耐久性や、住む人の健康を左右する、非常に重要な要素です。

この動画では、なぜ「換気」が、大事なのか、床下換気の仕組み、目的やメリットについて、ヒノキヤグループ社長、近藤が詳しく説明します。

日本の家の常識を変えた冷暖房システム「Z空調」が生まれるまでの道のりを、 「Z空調への道」と題し3回シリーズでお届けします。今回はその第2回です。

 

▼なぜ換気が重要か?

子供のころ、冬の日に朝おそくまで寝ていると部屋の窓をガラガラと母親に開けられて、外からの冷たい空気に、びっくりして飛び起きることがよくありました。なぜ窓を開けるかというと、まさに換気していたということ。昔の家は、このように窓を開けて換気することが、一般的だったと思います。よく別荘や空き家は、人が住んでいないと家が悪くなる、ということを聞いたことがあると思いますが、これもやはり換気をしないから、ということになります。日本の気候を考えると、窓を開けず空気を入れ替えないと、家の中の空気がよどんで湿気でカビたり臭いで、家自体をだんだん劣化させていくことになるため、換気は昔から非常に重要だと言われています。

 

▼窓が開かない空間での換気 例えばホテルやオフィスビルでは窓が開かない所が多くありますが、窓が開かない空間では、機械で空調を含めた換気システムが稼働しているため、窓を開かなくても常に新鮮な空気が入れ替わっています。

最近は車もエアコンのオートボタンを押しておくだけで、温度設定は多少するにしても、一年中ずっとオートでつけっぱなしで車の中の空気は入れ替わり、冷房・暖房も自動的に効く仕組みになっています。そのため、換気は、色々な空間で整備されていますが、一戸建ての住宅の換気について、皆さんどれだけ真剣に考えられているでしょうか?

 

▼一戸建て住宅での換気扇設置の義務化の理由 住宅で換気扇を設置することが義務化されたのは2003年のことで、意外と最近です。それまでは義務化されていなかったため、台所やトイレの換気扇はもちろんありましたが、家全体を換気する装置は特に義務化されておらず、ほとんどの家についていませんでした。2003年頃、換気が義務化された理由はシックハウス対策でした。家の換気はシックハウス対策にはもちろん必要かもしれませんが、それよりも湿気や匂い、今だったらウイルスなどで、家の中の空気をしっかり入れ替えていくという必要性は非常に高まっており、なくてはならない機能です。

 

ただやはり窓を開けて全部換気、というのは、なかなか現実的ではありません。共働きで忙しい方や、防犯上の問題、花粉症やホコリ、排ガスなど・・・。色々な問題で窓を全部開けて換気することは、今の生活には、なじまないのではないか?ならば、しっかりとした換気システムを導入していくことが、これからの家づくりには非常に重要だと考えています。

 

▼第三種換気とは 住宅には、空気を吸う場所である給気口と、空気を外に出す排気口があります。各部屋ごとに、このような給気口と排気口をつけ換気することを、第三種換気といいます。 第三種換気は一番コストが安く一般的に普及しているシステムです。

 

▼第三種換気の注意点 第三種換気で、一つ気を付けなくてはいけないことは、建物の気密性が高くないと機能しないという点です。 気密性が良いと、しっかり空気を取り込み部屋の中の空気をきちんと出していきますが、もし気密性が悪いと、換気扇が回っている、すぐ横の所から空気を取り込んで出してしまいます。こうなると、一向にこの部屋の空気は入れ替わらず、換気の目的を果たさないということになりかねません。例えばストローで水を飲んでる時に、もしそのストローの途中に穴が開いていたら、吸っても吸っても水を吸わず、途中の穴から空気を吸ってしまいます。これと全く同じ理屈です。そのため第三種換気を使う場合は、特にこの気密性は非常に重要視されます。

 

▼ ヒノキヤが開発した独自の換気システム『ココチE』 お客様のなかには、この第三種換気の場合は、とくに冬、外から寒い冷たい空気を直接取り込んでしまうため、部屋の中に冷たい空気が入ってくるのが不快ということで、換気装置を止めてしまう方が結構いらっしゃっいました。そうすると、やはり冬は、中は暖かく外は寒いので、その温度差で結露のクレームが結構ありました。

 

そのため、ヒノキヤでは、建物全体の気密性を高くし、その上で換気をしっかりする、つまり、換気のスイッチを切られず、季節を問わず換気するために、第三種換気ではなく第一種換気、しかも熱を交換して冷たい空気を直接入れない換気システムを導入した方が良いのではないか?という考え方に至り、『ココチE』というヒノキヤ独自の換気システムを開発しました。

オフィスやホテルでは当たり前の換気システムですが、計画的にきちんと空気を入れ替えていくシステムは、実はオフィスやホテルよりも、食べたり飲んだりペットがいたり、色々な生活臭があり、長い時間生活する住宅の方がより必要なのではないか?と我々は考えています。

 

▼換気装置を床下に置く理由 ヒノキヤの住宅は基礎の内側を断熱するため、床下を部屋の空間の、ひとつとして使うことができます。そこで換気装置は床下に置いています。これにより場所も取らず、床下全体も換気できることがメリットになりました。また何よりもフィルターの掃除が床にある蓋を開けてできるため、非常にやりやすくなっています。フィルターは必ず詰まることから、掃除をしないとせっかくの換気システムが、きちんと作動しないことになるため、定期的な掃除は欠かせません。かつて私(近藤昭)の家にあった全館空調のフィルターは2階の天井の上にありました。そうすると天井の蓋を開けて掃除することが、非常にやりにくいものでした。ヒノキヤの換気装置は床下に置いてあり、1階の床に蓋があるため、フィルターの掃除が非常にやりやすいということも、大きなメリットです。

 

▼ヒノキヤオリジナルの換気装置 既製品には、床下換気の製品は、なかなかありませんでしたので、専門メーカーである「協立エアテック」に依頼し、ヒノキヤ用オリジナルの換気装置を製作しました。

この換気装置では外気をまず引っ張ってきます。そして床下から換気システムのフィルターを通して入ってきた新しい空気を部屋全体に、家全体にダクトを通して送っていきます。その後、今度は1階の床につけられたガラリを通して、古い空気が外に出ていく、という換気全体の流れになっています。 ▼ヒノキヤの換気技術 「熱交換」という言葉がありますが、ヒノキヤには、冷たい空気を入れても直接冷たいままではなく、熱だけ交換し温度を少し上げて家の中に入れる技術があります。冬、5度ぐらいの気温で部屋の中が20℃だとすると、熱だけ交換して入れ替えるため、寒い5°の空気も家の中に入ってくる時には、17℃ぐらいになって入ってきます。これは非常に快適で省エネにもつながる仕組みです。

換気の目的は、元々はシックハウス対策ですが、現在使われている住宅の建材類は、規制によりシックハウスになるような材料はほとんど使われていません。そのため、換気は、実際ほとんどシックハウス対策が主な目的ではないと言ってもいいくらいです。それよりも高温多湿の日本では、湿気やカビ、匂いやウイルスの問題もあります。この問題を考え、常に家の中に新鮮な空気を取り込み、きちっと古い空気を外に出していくことが、生活していく上でも、建物の耐久性を考えても、住む人の健康を考えても、非常に大切な話だと思います。

例えば、普段全くいかない別荘なども、機械関係を整備しておき、換気扇を稼動させておけば、窓を開けに行く必要がありません。家に人が行かなくても、決して空気環境は悪くならないということがいえますので、そういった意味でも、この「換気」は非常に大切な住宅の設備だと思っています。 第1回にお話した『断熱材アクアフォーム』と今回の『換気』。これがZ空調につながっていく大切な二つの要素になります。次回は、そこからどのようにZ空調が生まれてきたのかをお話します。

 

【このチャンネルについて】

ヒノキヤグループの膨大なデータから、家づくりに役立つ情報を社長自ら定期的に発信していきます。是非チャンネル登録の上、次回以降もご視聴ください


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