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2025.12.08
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【新築コラム】2階リビングのメリット・デメリット|暮らしやすさと将来を考える
新築住宅をお考えの皆さま、こんにちは。
都市部や住宅が密集したエリアで家づくりを考えるとき、「2階リビング」という選択肢があります。
30坪程度のコンパクトな土地でも、明るく風通しの良いリビングを確保しやすく、道路や隣家からの視線を気にせず過ごせる空間をつくれるのが特徴です。
一方で、「階段の上り下りが将来負担にならないか」「来客時の動線はどうか」といった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、2階リビングのメリットとデメリットを整理し、今と将来を見据えた住まい選びのポイントをご紹介します。

1階にリビングを配置すると、周囲の建物や植木、駐車スペースなどの影響で、光や風の入りが遮られることがあります。
2階にリビングを設けることで、採光や通風を確保しやすくなり、閉塞感を感じにくい空間をつくることができます。また、歩行者や近隣からの視線を気にせず過ごせるのは、都市部での暮らしにおいて大きなメリットです。
2階であれば、上下の空間を活かしたゆとりある空間づくりが可能です。勾配天井や大きな窓を取り入れることで、同じ床面積でも圧迫感のない広がりを感じられるリビングが実現できます。
庭や眺望がある場合は、窓の外の景色を楽しめることも魅力のひとつです。

ただし、2階リビングの場合、日常的に階段を使うことになります。若い頃は気にならなくても、将来、年齢を重ねてから重い荷物を持って階段を上がるのは、想像以上に負担になる可能性があります。買い物帰りや来客時など、頻繁な上下移動が必要な生活シーンでは、ストレスを感じることもあるでしょう。
また、2階は暑くなりやすく、冷房効率や食材の保存に影響が出る可能性があります。宅配や来客があった際、玄関から2階への移動が必要になる点も、日常生活の快適さに関わってきます。
2階リビングが適しているかどうかは、土地の立地、家族構成、生活動線の3つがポイントになります。
都市部や住宅密集地で採光や風通しが取りにくい場合、2階の高さが有効に働きます。ただし、周囲に高い建物がある場合は、2階でも日当たりや眺望が望めないこともあるため注意が必要です。
子どもが小さい時期は、明るく開放感のあるリビングが子育てに適しています。一方で、将来子どもが独立したり、高齢になったりした際の階段の負担についても考慮しておくことが大切です。
リビング・キッチンと洗濯スペースや玄関までの動線が複雑にならないか、重い荷物を運ぶときの動線や階段の使いやすさについても確認しておきましょう。

老後も無理なく暮らしたいとお考えの場合は、水回りや寝室を1階にまとめた「1階完結型の住まい」を検討するのもひとつの方法です。
必要に応じて簡易キッチンを1階に設けることで、最小限の設備で快適に暮らし続けることができます。また、新築段階でホームエレベーターや階段昇降機の導入スペースを確保しておけば、将来の負担を大幅に軽減できます。
こうした将来設計を見据えた家づくりは、今の快適さと将来の安心を両立させるための重要な判断材料となります。

「周囲の視線を避けたい」「自然光と風通しをしっかり確保したい」「開放感のある空間で暮らしたい」という方にとって、2階リビングは魅力的な選択肢です。ただし、将来的な生活の変化を見越して、動線や階段まわりに配慮した設計をしておくことが前提となります。今のライフスタイルと将来の暮らしを想像しながら、慎重に検討されることをおすすめします。
もし「家づくりをどう始めたらよいか」「2階リビングを取り入れるか迷っている」とお考えでしたら、お気軽にご相談ください。お話を伺いながら、ライフスタイルと将来を見据えた最適な間取りプランをご提案いたします。
